雑俳たわむ連 連衆各位

 

 まもなく開花という頃になって漸く申し訳程度の初雪。

 寒いやら汗ばむやら忙しい季節ですが、皆様、いかがおすごしでしょうか。

 

 先般お知らせいたしました通り、

 今月末日をもって有線放送の番組「うまいねどぉ〜も川柳道場」は終了することとなりました。

 改めて今まで応援下さった皆様に御礼申し上げます。

 

 また、番組のインターネットサイトを継承して、

 今まで通り雑俳をお楽しみいただけるよう開設いたしました

 「柳家小ゑんのことばの宇宙〜雑俳たわむ連」http://www.zappai.com/ では、

 221日より新たに投句の募集を開始しておりますが、

 おかげさまで初回の投句数は今までの中でも上位に数えるほどになりました。

 改めて、ご参加の皆様に感謝申し上げます。

 

 さて、従前お約束申し上げました通り、4月14日土曜日の午後、「ひらき」を行います。

 会場は前回同様、東京・池袋の豊島区医師会館です。

 春の催事で何かとお忙しいこととは存じますが、

 何とぞふるってご参加くださいませ。

 

             2007年3月吉日

             雑俳たわむ連 粗忽番頭 三味楓

 

 


第六回「雑俳たわむ連」春の興行

 

 【日時】2007年4月14日土曜日

 当日1時半までに豊島区医師会館(別紙)にお集まりいただきます。

 なお、反省会は午後5時半から8時半頃までの予定です。

 

 【当日の趣向】

 1)宗匠・柳家小ゑん師匠による落語一席(演題は当日のおたのしみ)

 

 2)一、洒落附 「時事吟」         撰:半駄小手咲

 3)一、物者附 「短くてあるするものは」  撰:半駄小手咲

 4)洒落附および物者附  互選開票

   ※物者附については、添付資料をご参照下さい。

    インターネットで特別稽古を開催中です。

     メール、ファックスでのお問い合わせも受け付けます。

 

 5)表彰(入選の皆様にお景物を差し上げます)

 

 6)反省会 参加お申し込みの方にお知らケします

 

 【会費】

 「昼の部(ひらき)」  一律4000円 会場にてお支払い下さい

 「夜の部(うちあげ)」 原則としてワリカンで徴収いたします。

 

 【参加お申し込み】

 「雑俳たわむ連」インターネットサイトの申込窓口をご利用頂くか

 メール kawasaki@nasa-inc.co.jp ファックス 03-3479-7229

 または郵便でできるだけ早くお申し込み下さい。

 お名前、ご住所、電話番号をお知らせ下さい。

 投句の方法などは折り返しお知らせします。

 投句〆切は4月4日です。


会場のご案内 

 

開催日時 2007年4月14日土曜日 

     午後1時開場1時半までにご参集下さい

     午後5時半より会場を変えて「忘年会」と相成ります。

開催場所 豊島区医師会館 豊島区西池袋3-22-16(簡略地図別記)

会場:豊島区医師会館  

 

 

当日連絡 番頭川崎 090-4533-5275  および bantou@nasa-inc.co.jp(携帯)

 


兼題1 洒落附 「時事吟」 

撰:半駄小手咲

いま、話題ニュースになっている物事で洒落をお作りください。

 

例句   暖冬言うことだ

     イラクお気に入り  

 

兼題2 物者附 「短くてあるするものは」 

撰:半駄小手咲

 

物者附については、師匠の解説を参考にしてください。

 

例句   切られたやくざ   (答:つめた指)

     足らなかったおあし (答:短足)

 

 ただし、ご投句の際は、

 決して「答」をお書きにならないでください。


 

「物者附」について  半駄小手咲

 

 『雑俳』の中でもこの「物者附」は、一番難解な「言葉遊び」だと思います。

 それ故に奥はとても深いのです。

 

 以下、雑俳で言う「物者附(表裏物者附=ヒョウリモノハヅケ)」を、

 私の理解している範囲で説明いたします。

「物者附」は、なぞなぞの問題を作る「言葉遊び」と考えるのが解かりやすいと思います。

 

 つまり、俗に言う「歯が二つで目が三っつなモノハな〜に?」と言うなぞなぞの問題です。

 無論、答は「下駄」ですね。

 しかし、そんな単純な遊びではありません。

 

 「物者附」では、この「歯が二つで目が三っつ」の部分を

 「○○したXX」または「○○のXX」と言う形式で作らなくてはいけません。

 コレを「のた切れ」と言います。

 また「○○したXX」の変形として

 「○○されたXX」「○○だったXX」「○○れたXX」等の形は可です。

 

 「物者附」の兼題としては、「□□であるするモノハ」と言うような形式を取ります。

 


 川柳道場でも過去に出題しています。

 兼題は「空であるするものは」です。

 つまり、なぞなぞの答が、空にあったり、空でしたりするものとなります。

 虹・入道雲・空中戦・雷・星座・パラセール、等々、何でもOKです。

 

【例】

兼題 「空であるするものは」

○地の位 「ふくらました広告」

 

 これは上手い物者附ですね。

 空であるするもので、「ふくらました広告」はナーニ?というなぞなぞの答は何でしょう? 

答(裏)は、アドバルーンです。解りますよね。

 一方、「ふくらました広告」というなぞなぞの問題(表)が

 「ふくらました広告」→「過剰宣伝」という、空とは全く関係のない物事を表しています。

 これを「表が立つ」と言います。

 

 この「表が立つ」句が良い物者附です。

 あえて言うと、ダブルミーニングなっており、

 CMコピーの考え方に通じる「言葉遊び」です。

 

 また、この「ふくらました広告」は絵として(=Visualに)

 答のアドバルーンを誘引させるので「絵物者」(えものは)と言われます。

 もう一つ漢字から誘引させる?物者」(漢字物者)があります。それが天の位の句です。

 

 

【例】

兼題 「空であるするものは」

○天の位 「隅で開いた花」

 

 これは字づらで「空であるするものは」の答を誘引させます。

 答(裏)は勿論、「隅田川の川開き」。

 「隅で開いた花」の隅・開・花の漢字から「隅田川の川開き」を誘引させます。

 花は花火を想像させるので、これも上手い物者附です。

 これを「字物者」(じものは)と言います。

 

「隅で開いた花」は、空とは関係ない物事を表していますよね。

 表が立ちます。

 私は「陰でひっそりと暮らしているご婦人」を想像しました。

 故に「日陰の身でも咲く心意気」という【効キ】をお附けしたのです。

 

 

【例】

兼題 「空であるするものは」

○「落ちたゴロつき」

 

 

 ・・・・のように、絵物者と字物者を組み合わせるのも有効です。

 

 物者附には答(裏)を記しません。

 つまり、自分は答が解っても、選者が解らなくては物者附にならないのです。

 ここが面白いところです。

 

 以前、眺牛会の開きで「古くてあるするものは」という兼題が出て、

 私は「舞台の大石」という句を考えました。

 表は「忠臣蔵の大石内蔵助の舞台」です。

 答は「飛鳥にある石舞台(蘇我馬子の墓)」です。

 

 果たして、この答が皆様に解るだろうかと悩んだのですが、

 投句したところ、心亭宗匠に「人の位」をいただき、

 互選でも抜かれ、驚いてしまいました。やはり「眺牛会」はすごい!

 

 ですから、物者附という言葉遊びは、

 雑俳の中で唯一こちらから相手の知識を試すことの出来る言葉遊びなのです。

 恐いですね。

 

 抜かれた(選ばれた)時には、その人と知識を共有しているという喜びがあります。

 といって、誰にも解らない句では良い物者附とは言えません。

 この辺のさじ加減が難しいところでもあり、楽しいところなのです。

 

 皆様、お解り頂けたましたか?

 物者附を是非、理解して楽しんでいただきたいので長文になりました。

 悪しからず。

 

 さらに高点句に選ばれる(抜ける)コツが「雑俳たわむ連」のインターネットサイト内に記してあります。

 是非、皆さんも 物者附「短くてあるするものは」を考えてみて下さい。