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2007/4/21発表 過去の作例を読む 実践編「ふくろう庵問答集〜物者附〜編」準備中(近日公開) 【物者附とは?】 「物者附」は、なぞなぞの問題を作る「言葉遊び」と考えるのが解かりやすいと思います。 しかし、実際はそんな単純な遊びではありマセン… |
【ふくろう庵講議】 『雑俳』の中でもこの「物者附」は、一番難解な「言葉遊び」だと思います。それ故に奥はとても深いのです。以下、雑俳で言う「物者附(表裏物者附=ヒョウリモノハヅケ)」を、私の理解している範囲で説明いたします。 ●「物者附」の基本知識 「物者附」は、なぞなぞの問題を作る「言葉遊び」と考えるのが解かりやすいと思います。つまり、俗に言う 歯が二つで目が三っつなモノハな〜に? …と言うなぞなぞの問題です。無論、答は「下駄」ですね。しかし、そんな単純な遊びではありません。「物者附」では、この「歯が二つで目が三っつ」の部分を ○○したXX または ○○のXX …と言う形式で作らなくてはいけません。 コレを「のた切れ」と言います。 また、その変形として 「○○されたXX」 「○○だったXX」 「○○れたXX」 …等の形は可です。 ●出題の型式と実際例 「物者附」の兼題としては 「□□であるするモノハ」 と言うような形式を取ります。 うまいねどぉ〜も川柳道場でも過去に「空であるするものは」を出題しています。つまり、なぞなぞの答が、空にあったり、空でしたりするものとなります。虹・入道雲・空中戦・雷・星座・パラセール、等々、何でもOKです。 兼題 「空であるするものは」 地の位 「ふくらました広告」 これは上手い物者附ですね。 空であるするもので、「ふくらました広告」はナーニ?というなぞなぞの答は何でしょう? 答(裏)は、アドバルーンです。解りますよね。 一方、「ふくらました広告」というなぞなぞの問題(表)が「ふくらました広告」→「過剰宣伝」という、空とは全く関係のない物事を表しています。これを「【表】が立つ」と言います。 このような句が良い物者附です。あえて言えば、ダブルミーニングになっており、CMコピーの考え方に通じる「言葉遊び」です。 | (左の続き) ●絵物者、字物者 この「ふくらました広告」は絵として(=Visualに)、答のアドバルーンを誘引させるので「絵物者」(えものは)と言われます。 もう一つ漢字から誘引させる「字物者」(漢字物者)があります。それが天の位の句です。 兼題 「空であるするものは」 天の位 「隅で開いた花」 これは字づらで「空であるするものは」の答を誘引させます。答(裏)は勿論、「隅田川の川開き」。「隅で開いた花」の隅・開・花の漢字から「隅田川の川開き」を誘引させます。花は花火を想像させるので、これも上手い物者附です。これを「字物者」(じものは)と言います。 「隅で開いた花」は、空とは関係ない物事を表していますよね。表が立ちます。私は「陰でひっそりと暮らしているご婦人」を想像しました。故に「日陰の身でも咲く心意気」という【効キ】をお附けしたのです。 兼題 「空であるするものは」 「落ちたゴロつき」 …のように、絵物者と字物者を組み合わせるのも有効です。 ●物者附の愉しさ 物者附には答(裏)を記しません。つまり、自分は答が解っても、選者が解らなくては物者附にならないのです。ここが面白いところです。 以前、 眺牛会の開きで 「古くてあるするものは」という兼題が出て、私は 「舞台の大石」という句を考えました。表は「忠臣蔵の大石内蔵助の舞台」です。答は「飛鳥にある石舞台(蘇我馬子の墓)」です。果たして、この答が皆様に解るだろうかと悩んだのですが、投句したところ、 心亭宗匠に「人の位」をいただき、互選でも抜かれ、驚いてしまいました。やはり「眺牛会」はすごい! ですから、物者附という言葉遊びは、雑俳の中で唯一 こちらから相手の知識を 試すことの出来る言葉遊び …なのです。恐いですね。 抜かれた(選ばれた)時には、その人と知識を共有しているという喜びがあります。といって、誰にも解らない句では良い物者附とは言えません。この辺のさじ加減が難しいところでもあり、楽しいところなのです。 皆様、お解り頂けたましたか? 物者附を是非、理解して楽しんでいただきたいので長文になりました。 それでは、実際に掲示板を使っておこなわれた指南をご覧ください。 実践編「ふくろう庵問答集〜物者附〜編」近日公開 |
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